2018.04.12

「はたらくをみんなに」

 人は何故働くのでしょうか。大きな問いですが、働いていると忘れてしまう問いです。お金のため、家族のため、生活のため、買いたいものの為。人それぞれに労働観がありますが、体や心に障害を抱え、なおも働く事を願い、就労する事を目標にひたむきに努力する人たちの姿を見ると、成長の過程で誰しもが一見当たり前に獲得する「働く事」について冒頭の問いを発せざるを得ません
 
 働く事とは、お金をもらう事なのでしょうか。大事な中間が抜けていると思います。それは、人に必要とされ、人から感謝された結果としてお金を頂いている、という言ってみれば当たり前の事です。人の役に立つ、人から褒められる。仕事をする事で得られる最大の報酬は「他者から認められ感謝される事」であるように思います。
 一方でひとの幸せとは何なのか、米国ギャラップ社の調査によると、日本の主観的幸福度は51位、OECD加盟国35カ国中27位という低位です。経済的には上位にいながら、幸福度は極めて低いという事です。「人間が不幸なのは自分が本当に幸福であることを知らないからである」と言ったのはドフトエフスキーですが、働く事=お金と考えるあたりに理由があるように思えてなりません。
そこで「はたらくをみんなに」というスローガンを掲げました。これはハンディのある方へ、働く機会を提供し、同時に多様性を受け入れ、一緒に働く事で企業様や一般の方々も働く事についての意味を僭越ながらも再度考え直すきっかけにして頂ければ、と考えたからです。働き方は今後ITの発展に伴って変わっていますし、仕事の内容も変わっていきますが、人の役に立つ事が働くことの原点であり本質である事は不変であるように思います。
 そしてもちろん我々が地域の経済に役に立つ事も重要です。
日々マザーアースでは、それぞれの特性に応じたトレーニングや実際の仕事を通じて利用者自らの力で壁を乗り越えていく力を獲得するように職員が全力でサポートしています。ハンディを持つ方がそれを乗り越えて我々の所から巣立ち、働く現場に一人でも多く活躍することで、地元の企業様が活性化する。こういった良い循環を作り出したいと考えています。
 これらが私達の掲げるミッションです。まだまだ実力も経験も、何もかも不足していますが、思う所は変わりません。
障害をお持ちの方の就労への思いと、企業の生産力向上をマッチングさせ、働く現場がいきいきと活性化する手助けをする場としてマザーアースはあります。マザーアースを利用したい方、障害者の雇用について関心のある企業様、まずはお気軽にご相談下さい。
 


代表 泰 徹