マザーアースのパートナー企業様の声

Voice of partner companies

共生社会の実現の為には「障害のある人もない人も共に働く事」が必要です。ここではマザーアースが常日頃協力をお願いしているパートナー企業様をご紹介します。

Case 03
ケース3
株式会社パウハウス 代表取締役社長 肥田野 様

株式会社バウハウス様とは清掃事業の立ち上げから協力をお願いし、マザーアースを多くの面で支えてくれている清掃会社様です。また、昨年から、企業の人手不足を福祉施設への発注で解決する新たなビジネスモデルを推進する団体を各業界で活躍される方と一緒に立ち上げました。代表取締役の肥田野社長にお話を伺いました。

清掃事業のはじまり

秦: こっちから何か仕事ないですか、と肥田野さんに聞いたのを覚えてます。新発田でこういう事業をやっていて、試験的にまずはやり方を教えてくれ、という事で、そこからでした。当時は収益の柱がなく、売上的にもかなり苦労していた時期でした。

肥田野: 施設外での作業というとやはり清掃は導入としてはやりやすいですからね。

肥田野: もともと福祉施設には依頼している実績があり、支援員さんがいらっしゃるという事が最初からわかっていたので、そういう不安はありませんでした。お願いしているアパートやマンションの共用部清掃は、ちゃんと当たり前の事をきっちりやる事、それが依頼者が求める事なので、技術的な事よりも、依頼された事をしっかりと真面目にやる事が何よりも大事な仕事なんです。

秦: そういう意味では、率直な所マザーアースの評価はどんなでしょうか。

肥田野: 毎回現場の様子をSNSに上げてもらっていますが、よく見ています。道具の片付けとか整理の仕方とか、常に研究している様子が見えます。日々どういう掃除をしているのかはだいたいわかります。とても安心感があります。

秦: そうですか、ありがとうございます。

肥田野: マザーアースさんは清掃以外でも色々と探求してくれるから、図面のスキャン業務なんかも、こういった仕事ができますよ、と福祉施設側から逆提案されたという事が初めてなんです。こっちも固定観念であった清掃やルーティーンワークしかできないだろうという事ではないんだよ、という気づきがありました。こういった話は企業側からはこないので、福祉側から頂いたという事は、我々にとっても貴重な気づきになります。

秦: 今いる利用者の能力と仕事の業務内容をすり合わせしていく中で、こうすればこういう仕事ができるかな、とか、この機材を使えばもっと効率化できるかな、と私も職員も常に工夫しないといけない、という意識が常にあります。もちろんうまくいかない事も多いのですが、人の能力ではなくて、仕組みでなんとか上手くいかないか、という事です。

インタビューの様子
企業との連携のこれから

肥田野: そういった技術や生産性を福祉側が高める事も大事ですが、企業への市場開拓をしないといけないですね。

秦: そうなんです。作業を汗水流して一生懸命やれば結果はついてくる、という事だけでは足りない、真面目に頑張ってやれば世の中は見てくれる、というほど世の中は甘くなく、それは福祉施設であっても同じなので。

肥田野: だからこそ様々な連携を作って、発信する力を高めていく必要があります。 企業や福祉施設がもっと繋がる事で発展していくと考えています。その為に昨年一般社団法人I have a dreamという組織を立ち上げ、企業と福祉の橋渡しをより強力に進めていこうとしています。 障がい者雇用が進んでいる企業も、いろいろな悩みがあるのですが、概ね社内で完結しているようです。様々な企業や福祉施設が連携することで、活用のノウハウや成功事例も共有できるようになると良いと思います。

秦: そうですね。作業を受注する施設側から言うと、企業側で障がい者の活用を悩んで、そして様々な方向性や方針を決めて、その決めた施策に基づいて福祉施設に声をかけるよりは、一緒に悩んでアイディアを出し合いうという方が良いやり方になると思います。お互いに現場同士が話をするというのはとても大事ですね。

インタビューの様子

肥田野: 今までは企業側に社会貢献をしたい、という想いのある企業の声を拾って広げてきましたが、今後はそういった事に関心のない企業も取り込んで行かないといけないし、情報を投げていかなければならないと思います。今後開拓しなければならない層はそういう所でしょうか。

秦: その為には多くの企業と出会わなければいけないですね。今日はありがとうございました。