マザーアースに通わなくても在宅専門スタッフのサポートの元終業に向けた訓練を受けられます。
在宅でのサービス利用

About home-based job training

就労移行支援サービスの職業訓練を
マザーアースに通わなくても
受けられるサービスです。

働き方はテレワークの浸透によって多様化してきていて、会社に通勤しなくても、在宅のまま働く事が可能な時代になってきました。企業も優秀な人材を雇用する為に、完全在宅での採用を障害者雇用でも進めてきており、今後拡大が予想される分野です。マザーアースではこの分野にいち早く取り組み、在宅専門のスタッフのもと、自宅でも訓練ができるような体制をとっております。働きたいものの、様々な理由で会社に通勤する事が難しい障害を持ちの方に、在宅にて職業訓練から就労先のご紹介、就労後のサポートまで一貫して行います。

在宅での利用の特徴
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主にパソコンを使っての作業となります。訓練では基本的なパソコンの操作の仕方から、イラストレーターやフォトショップ等の専用ソフトを使っての訓練、メールやチャットツール、リモート会議ツールを使ってのコミュニケーション練習等を行います。 パソコンは専用のものを一人一台貸与いたします(ネット接続等の通信料は各自ご負担)。

在宅の訓練が合っているという人はこんな人

○移動する事に困難を感じる方
○病気などで通勤自体が難しい方
○出社の環境(人の視線や物音など)に困難を感じる方

在宅での就労先はどんな所
多くが首都圏の企業となります。具体的な業務はBPO業務といい、企業の経理総務業務のヘルプ(データ入力や精算、帳票作成業務等)が主流ですが、外国語翻訳、プログラミング、デザイン業務等の専門性の高い求人もあります。

マザーアース利用から就労までの流れ
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マザーアースの利用は、利用期間は最長で原則2年間となります。この2年間は利用の期限で、短い人は半年程度で就労に進みます。利用期間中は、在宅で就労する為の基礎知識、自分にはどんな仕事があっているのかの自己分析やWEB会議ツールを使用してのグループミーティング等の実習や、実際に企業からマザーアースが請け負った業務を行っていただきます。作業工賃も少ないですが1万円〜2万円程度は支給しています。これらの作業や実習を通じて、基本的な社会人としてのビジネススキルの習得を目指します。
並行してマイクロソフトのMOS検定や日商簿記、ITパスポート等の資格取得の支援も行います。
就労準備段階では履歴書の書き方やWEB面接に特化した面接指導を行い、首都圏を中心とした在宅雇用に対応した企業とのマッチングも行います。
採用後も最長3年6ヶ月に渡り採用企業担当者と御本人と定期的にご相談を受け、定着のサポートも行います。
一連のサービスは障害福祉サービス事業として提供される為、多くの場合自己負担はありません(一部年収条件により自己負担あり)。

就労後の実際の業務は
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フルタイム雇用から週20時間から30時間程度の勤務時間のパートタイム雇用まで幅広く求人があります。業務については個人で完結する仕事よりも、複数の在宅メンバーでチームを組んで一つの業務を行う形が多いようです。

ご利用者の声

実際にマザーアースの移行から在宅で首都圏の企業に就職したKさんにインタビューしてみました。

アイコン

Kさん
マザーアースの就労移行サービスを利用し、首都圏の企業に在宅で就労。現在も在宅での勤務を市内でしている。

インタビューの様子
マザーアースを利用するきっかけを教えてください

 大学卒業後、引きこもっている状態だったので、まずは社協に通っていました。そこで社会生活を送る練習として、チラシの封入とか、データ入力とかのボランティアをやり、そのうちに別のところに行ってみようかな、という興味が湧いてきました。たまたま母がチラシでマザーアースの名前をみかけて、こういった所に通ってみたら、と言われ、私も興味があったので体験利用から本利用となりました。

その時に在宅利用というのを頭に描いていたのですか?

 はい、その時から結構家で働きたいなと考えてました。私自身の特性ですが、外に出ていると帰りたくなるのです。例えば旅行とかに行って、みんな楽しそうにしている所でも自分は常に帰りたいという事が昔からあって、慣れない環境になればなるほどその傾向が強くなります。なので、可能であれば家なら安心して仕事できるのではないか、と考えてました。

実際にマザーアースに通ったのはどれぐらいですか

 利用したのは半年間でした。初めは通所で、基礎的な事をやり、数ヶ月後に在宅で働いてみたい、という希望を伝えて、それならという事で始めました。

在宅での利用を始める時に不安とかはなかったのですか?

 事前に十分な説明と基本的な訓練を事前にした上だったので、特に不安はなく、始める事が出来ました。実際に訓練を始めてみた所、やっぱりやりやすいなぁと思いました。

在宅で訓練した半年間を通じて

 やはり外に出るよりも体調も安定しました。もちろん全く外に出ない訳ではなく、朝犬を飼っているので散歩をしたり、家庭菜園もあってそれを休日にたまにやるとか。遠くに行くと帰りたくなるのですが、近所であれば息抜きに外出します。 訓練は工賃が発生する生産活動として、建築図面のチェックと画像修正をやりました。やってみたら結構はまって楽しかったです。

在宅であっても、一人で完結する仕事ではなく、チームでやっているのでコミュニケーションをとらなければなりませんが、それは大丈夫でしたか

 通所でやっていれば、撮影した図面データに映り込みが無いかチェックする作業で、画像でゴミかな、と気づいても、その場で現物を見に行けたりしますが在宅だとそうもいかず、チャットで職員の方にこれゴミですか?と確認してもらったり、そういう手間はあるかなという気はします。そういった訓練を通じてチャットや様々なツールを使って仕事を進めるコツがつかめました。

訓練をやった中で一番役に立った事は?

 一番役に立ったのはチャットでのやりとりがあります。どう伝えれば伝わるか、という所が難しく、訓練でも、実際の作業をチームで進めながらやる事で経験となりました。実際の仕事でも一番使うものなので、訓練でやっていた事を今もそのままやっている形です。

今の仕事のやりとりはほぼチャットですか?

 チームメンバーとのやりとりはほぼチャットですが別部門からの依頼はメールでやりとりします。あとはたまにリモートミーティングがあるくらい。これはチームリーダーによって異なり、毎日リモートでミーティングするチームもあるようです。

インタビューの様子
今の仕事はどういう仕事?

 今やっている仕事は、各部門から請求書の画像データが来て、それをシステム上に入力して各承認者の承認を得て、経理に提出する、という業務です。他には社内の購買申請の決済手続きだったり、パワーポイントで作られた業務フローをエクセル上で再現する、といったものもやりました。

1日のスケジュールはどんな感じですか?

 仕事が10時からなので、それまでに身支度をします。チームによって違うのですが、チャットで挨拶をして始業となります。チームはリーダー1人とメンバー3人の合計4名のチームです。ビデオ通話を使った会議はうちのチームはたまにしかやりませんが、チームによっては毎日朝礼としてやっている所もあると思います。お昼休みは11:45 ~12:45で一応は決まってますが、その辺は臨機応変に変わります。その後17:00まで業務を行って、最後に退勤の報告をして終わりです。一日6時間、週5日の勤務です。

苦労した点は?

 最初はわからない事が多くてミスもあったのですが、外資系という事もあり、システムが英語で書かれていて苦労しました。あとはビジネス用語でしょうか。インボイス、と聞いて最初は何のことかわからず戸惑いました。 最初はわからないことばかりでしたので、何でも聞くようにはしていました。

テレワークならではの苦労や工夫している点は?

 依頼がメールで来るのですが、自分宛て以外のメールも大量に届きます。チーム全体宛のメールとかです。その中でそれぞれの業務担当によって仕事が割り振られてますが、メールの中で自分が担当する仕事かどうかを判断する作業が必要になってきます。

働いた実感としてテレワークで働く上で特に必要な事は何ですか?

 前提として、パソコンで仕事をする能力、例えばチャットだったり、画像を添付して送るだったり、そういった能力は必要ですが、それをうまく使う能力、例えばわからない所があったとして、画像を切り取ってそこに丸をつけて場所がわかるようにして相手に「ここが聞きたいのです」というように、伝わるように工夫をする力が必要だと思いました。

 あとは、自己管理力だと思います。周りに管理してくれたり、様子を気遣ってくれる人がいないので、普段から体調を把握して、体調が悪かったら自分で連絡する必要があると思います。また、通勤して出社して始まるわけではなく、自宅でふわっと始まるので、だらけたりプライベートに引きずられないような切り替えが特に必要だと感じています。誰もそばにいない自宅というリラックスできる環境で、仕事に集中する為には自己管理の姿勢が出社よりも一層必要だと感じます。気持ちを切り替えるために朝身支度をして、着替えてから業務にあたっています。

 もう一つはコミュニケーションでしょうか。実際に出社する以上にコミュニケーションの手段が限定されてしまう。文字が中心のコミュニケーションになりますが、文字だけだと印象が変わってくる事があって、そんなキツく言ったつもりでなくても、受け止め方が変わったりと、そういった点は気をつけなければならないというのと、対面だと気軽に聞ける所もメールやチャットだと躊躇してしまう所があったり、コミュニケーションが不足しがちな所もあるので。画面共有や様々なツールもありますが、やはり実際に出社するよりも情報が限定的になってしまいます。この辺を理解して、ちゃんと正確に相手に不快な印象を与えずに伝えたり、しっかり聞き取ることができるといいのかなと思います。

今後これを見て在宅にチャレンジしてみようという方にどういう声を掛けますか?

 私は在宅就労でとても良かったと思ってます。実際に合う合わないはもちろんあると思いますが、訓練をしてみて、自分にとってやりやすい方法だなと思ったら、挑戦してみるのも良いと思います。

利用について
お問い合わせ

ご希望の方は、お気軽にお電話でご連絡ください。
月〜金曜日 9:00〜16:00
電話 0254-24-7171
※祝日、年末年始、夏期休暇の期間は受け付けておりません。

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